Illustration by Subroto Bhaumik |
アーケイニスト / arcanistはAdvanced Class Guideでデザインするのが比較的難しかったクラスの一つだ。最初にアイデアがまとまった時にはほぼ完全にシステムに基づいたものだった。ウィザードのように呪文を準備できるが、ソーサラーのように発動することのできる秘術呪文の使い手。このアイデアは面白いものだったが、プレイテストの第一ラウンドで世に出した時、困難な点がはっきりとした。アーケイニストって、何だ?
プレイテストが進むと、この問題はさらにずっとはっきりとしていった。このクラスは面白い基本システムを持つが、このアイデアを支援する物語上の仕掛やシステムが必要だった。振り出しに戻る必要があるのは明らかだった。勉強を通して秘術呪文を使うのがウィザード、血から力を引き出して魔法を操るのがソーサラー。アーケイニストはこの2つの間で落とし所を見つける必要があった。
最終的に、アーケイニストは秘術呪文の根源的な力を操る存在とした。勉強と生得を組み合わせ、望むままに呪文を分解し形を変える。アーケイニストが魔法の制約をぶち壊す偉業を成し遂げるために使用される、秘術の貯留 / arcane reservoirという概念を組み合わせることで、このクラスは本当にまとまった形でスタートした。プレイテストの第二案では、正しい道の上にいることが分かった。ほとんどのプレイテストをしてくれた人はパワー・バランスに関心があったが、このゲームにおいてこのクラスに居場所を与えられる形に変更されたという全体のコンセンサスを得られた。
このクラスの最終版はプレイテスト2回めのものに非常に似ている。しかし大きな変更は秘術の偉業 / arcane exploits(エネルギー・ダメージを与える全ての偉業は強化された)。これらの能力はアーケイニストを独自のものにしてくれるし、最終版ではこのクラス用として大量に投下している。このクラスで構築できるキャラクターの種類が非常に多様なものになっているよ。ちょっと見てみよう!
エネルギーの盾(超常)/ Energy Shield:アーケイニストは標準アクションとして秘術の貯留を1ポイント消費することで、エネルギー・ダメージから自分を守ることができる。アーケイニストはエネルギー種別を1つ選択し、アーケイニスト・レベル毎に1分間、そのエネルギー種別に対する抵抗10を得る。この防護はアーケイニスト・レベル5毎に5ずつ増加する(最大で20レベル時の30まで)。
速学(変則)/ Quick Study:アーケイニストは秘術の貯留を1ポイント消費することで、準備している呪文に呪文を再度準備することができる。この能力を使用するのは機会攻撃を誘発する全ラウンド・アクションである。アーケイニストがこの能力を使用する際、呪文書を参照することができなければならない。準備された呪文は、置き換えた呪文と同じレベルのものでなければならない。
加えて、このクラスにいくつか選りすぐれた偉業を追加した。高レベルのアーケイニストにとっては強力な道具となるだろう。
苦悩の知識(超常)/ Suffering Knowledge:アーケイニストは効果から苦しめられることで呪文発動の仕方を学ぶことができる。敵によって発動された呪文に対するセーヴィング・スローに失敗した際、アーケイニストは割り込みアクションとして秘術の貯留を1ポイント消費することで、一時的にその呪文を獲得することができる。アーケイニストはその日に準備していた呪文であるかのように、この呪文を自身の呪文スロットを使用して発動することができる。この呪文はウィザード/ソーサラー呪文リストに無ければならず、アーケイニストが発動できるレベルのものでなければならない。この呪文を発動する能力は、アーケイニストの【魅力】修正値(最低1)に等しいラウンドだけ持続する。
もちろん、Advanced Class Guideにはアーケイニストに使用できる面白い新アーキタイプもいくつか掲載されている。刃の術士 / blade adeptは魔法の武器を手に、秘術の貯留ではなくメイガスの秘奥 / magus arcanaを限定的に選択することができる。秘術の貯留で変成術呪文の力を強化することのできる、茶毛の変成術士 / brown-fur transmuterだってプレイできる。魔力の泉 / eldritch fontは通常より多くの呪文スロットを得ることができるが、1日に準備できる呪文の数が少なくなる。元素の達人 / elemental masterは元素1つのみにその力を注力させるが故に、より大きな効果を及ぼすことができる。アーケイニスト用のアーキタイプは他にもいくつかあるけど、もう一つ言っておきたいものがあるんだ。白魔道士 / white mageは秘術の貯留のポイントを消費することで、呪文スロットでキュア呪文を発動することができる。高レベルになると、ブレス・オヴ・ライフまで発動できるようになる。
今週の紹介はここで切り上げるとしよう。来週は武勇と怒りの歌、お見逃しなく!
Jason Bulmahn
Lead Designer
Advanced Class Guide Preview: Arcanist
元記事:http://paizo.com/paizo/blog/v5748dyo5lg93?Advanced-Class-Guide-Preview-Arcanist
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アーケイニストのご紹介
エネルギーそのものから力を引き出すっていうと、最強の術者みたいな雰囲気で面白いですね
アーキタイプ以前にかなり手が入れられそうなクラスなので、最終調整がどうなってるか楽しみですね
ちなみにイラストはオカルティストらしいです
蛇を使える位は分かる
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