2014年7月18日金曜日

Advanced Class Guide Preview:スカルド

2014/07/08 火曜日

Illustration by Ramon Puasa Jr
偉大な成果を上げるために勝鬨と怒りの声を上げる粗野な戦士は仲間を鼓舞する。彼らは尊敬を集める伝説と、血煙る輝かしい過去という来歴を持つ。Advanced Class Guideの登場前でさえ、たいてい異なる形ではあるものの、スカルド / skaldは我々の空想の中に密かに存在していた。マルチクラス・キャラクター然り、アーキタイプ然り。しかしスカルドの怒りと力を正確に捉えることのできたクラスは、今までいなかった。スカルドはゴラリオンにうまく適合した。つまり、ウルフェン / Ulfenだ。そこはスカルドと呼ばれる言語を持ち、恐怖と力を兼ね備えた戦場の指導者をどこでも見ることができる文化がたくさんある。そこでは古典的なバードであるレム / Lem(訳注:バードを象徴する公式キャラクター)ではなく、もっと手を入れてやって置き換える必要があった。



 だから最初のプレイテスト版は、みんなに(私も!)スカルドをゲームで試してもらうために公開した。最初からすぐ、スカルドはバード呪文を発動することができ、使いたい武器はなんでも使え、仲間にバーバリアンの激怒を想起することができる。さらにスカルドの激怒パワーで仲間を強化することもできるのだ。パーティ全体を見ると、共有の頭脳を通すことで、魂のトーテムに囲まれ爪をはやして敵に飛びかかる。プレイテストが始まった!しかしすぐに、プレイテストの参加者はみな、同じ問題に突き当たり始めた――終了後に疲労状態になるというリスクを甘んじて受けるような激怒の利益を求めるキャラクターの数はほとんどいなかったのだ。特に、バードが持つ多数の利益と比較すると…。呪文の使い手であるのに呪文を使えなくなり、激怒に染められた血の海への誘いを拒むのだった。弓を使うと増加した【筋力】には適切な弓が必要で、疲労状態に慣れば-3のペナルティが付くのは恐ろしい。だから彼らもすぐに結論を出した。

 だからスカルドは溶鉱炉に戻り、自分の伝説を悲しげに歌いながら新しい道具で自分を鍛えはじめた。彼は激怒を放つための素晴らしい新手法を手に、プレイテストの第2ラウンドに赴いた。今のパーティ・メンバーはラウンドごとに激怒を想起することができる。激怒を呼ぶ歌の中にとどまり続ける必要もなく、激怒が終わった後に疲労状態になる恐怖もない。突然、怒りを呼ぶサイレンの呼び出しが過剰になり、しばらく始原の本能で覆い尽くすスカルドの申し出を受け入れる弓兵(そして時折激怒パワーの利益を得たい主要な呪文の使い手さえも)の物語が登場した。でも今では、様々なスカルドによるフィードバックとスカルドの歌の選択を問いただすことで、プレイテストの参加者が更に鍛えてくれた。

 そして最終版が登場! 芸能と技能を手に、今まで以上に多様性に富んだ存在となった。新曲3つを選択肢に加えた。中でも14レベルの戦死者の歌 / song of the fallenは最もメタルな曲だ。御存知の通り、支援型キャラクターになる際に面倒なのは、時々仲間を殺すことにした悪人がいると、実際誰も支援できないということだ。仲間の死であまりに迷惑をしばしば被るものだから、スカルドは回避策を手にした。激怒の歌による純粋な怒りで力を与えるのだ。この歌は任意の数の仲間に影響をおよぼすことができ、対象は死ぬことのないエインヘリアル(訳注:北欧神話の戦死した勇者の魂)として生き続けることができるが、呪芸ラウンド数をおどろくほど早く消費してしまう(効果を及ぼしている仲間の数に等しい呪芸ラウンド数を消費する)。それらの仲間はよろめき状態だから、本来の力全てを出すことはできない――でもね、ボーンヤード / Boneyard(訳注:ゴラリオン世界でいう死後の世界)の行列に並ぶのを待つよりも、死にゆく時間の使い方としてはずっとマシさ!

 でもそれがスカルドのドラム・ソロの終わりじゃ無い! 君のキャラクターではなくリノーム / linnormが死の呪いを持つのは公平ではないと思ったことはないだろうか。つまりこのキャラクターを構築するには多くの時間がかかる。このような忌まわしいNPCはキック・アスIII世を殺して苦痛を味合わせるのにふさわしい。新しいスカルドの激怒パワー(激怒パワーを持つものは皆選択可能)を手に、きみは的に忌まわしい死の呪いを及ぼすことができる。

 さらにアーキタイプもいる。定められし英雄 / fated championは運命を捻る力と超常的な洞察力を持ち、起きるかもしれないことに対する恐怖もなく将来を見据える。喇叭の御使 / herald of the hornは管楽器と秘術の絆(イラストによると、その肉体とほぼ同じ大きさの管楽器も持てる)をつなぐ。気の利いた代称法というわけではない。he blows that sucker and crazy things happen! 呪文戦士 / spell warriorは激怒を頭ではなく武器に送り、その呪文は呪文の使い手の敵と戦う武器となる。トーテムのスカルド / totemic skaldは自分と仲間にトーテムの動物が保つ力を放つ。バーサーカーに「熊」を送りたいって? こいつならできる!

 要点をまとめよう。バードが神話のオルフェウス / Orpheusの物語で語られる古典的な巨匠ならば、スカルドは北欧神話のブラギ / Bragiのような振る舞いを持つ詩で語られるメタルな従兄弟だ。努力を侮辱するものの首を落としに近づいていく。君がそのようなものをいつまでも待ち続けていたなら、本書を手に取って49ページにすぐに駆け込み、内なる勝利に雄叫びをあげよう。すべての栄光の中でスカルドが宴を開くだろう。

Mark Seifter
Designer
Advanced Class Guide Preview: Skald
元記事:http://paizo.com/paizo/blog/v5748dyo5lga7?Advanced-Class-Guide-Preview-Skald
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ラッパデカイって!

勢いて突っ込む程にでかいんですが、やっぱり殴打武器として使うのかしら、でかいと強いものね(多分違う)

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