Illustration by Igor Grechanyi |
このクラスは最初から私のお気に入りだった。私は探偵物が好きだし、もう随分昔にバスカヴィル家の犬 / The Hound of the Baskervillesを初めて読んで以来ドイル / Doyleの著作のファンなんだ。何十年もしてから飛び出してきた、シャーロック・ホームズ / Sherlock Holmesの再解釈も喜んでいる。今から長い間、ローグとアルケミストを混合することでPathfinderの光の中にこのような輝かしいインヴェスティゲイターと科学者の影を差し込みたいと願ってきた。簡単じゃないことはわかっていたから、この仕事がほとんど不可能かもしれない、このクラスがプレイヤーの興味を惹かないんじゃないかって怯えていたよ。
ほっとしたことに、この恐怖はいわれのないものだった。
最初から、相当な数のプレイヤー集団がこのクラスに共感してくれた。確かにPathfinderは戦闘のゲームだ。でも探索のゲームでもある。プレイヤーはGMのキャンペーンにある秘密を明らかにするんだ。物語や秘密を明らかにするのに適したクラスもあるが、高レベルになるまでその本当の能力が現れてこないことがしばしばだ。インヴェスティゲイターは閃き / inspirationルールを用いることで、作成時点からプレイヤーに手助けを与えてくれる。
インヴェスティゲイターのコンセプトは良い反響を得られたが、だからといってプレイテストやその後の開発が朝飯前だったというわけじゃない。初期のインヴェスティゲイターの進展はローグの急所攻撃が高レベルになると進み過ぎ、戦闘の有用性を追い求めていた(いつも秘密を暴くことはできなかったんだ)。プレイテストはそいつは満足できるほどよいものではないことを教えてくれた。戦闘能力を高めるためのインヴェスティゲイターの能力は、冒険に関わる独自性に焦点を当てるために新しいものにする必要があった。製図板に立ち返り、調査戦闘 / studied combatと調査打撃 / studied strikeを創り出した。この新しいルールはインヴェスティゲイターが敵を調査し戦闘でボーナスを得ることができるようにする。ダメージを炸裂するのに十分なほど敵を調査するまで、ひょっとしたら衰弱させるまで攻撃する。このルールにより、インヴェスティゲイターは戦闘の内外でそのテーマを保つことができる。この能力の初期版はプレイテストの第二ラウンドの間に公開された。そしてこのルールを最終版に改善する事のできる素晴らしいフィードバックを得られた。
調査戦闘(変則)/Studied Combat:鋭い目と回転の早い心で、インヴェスティゲイターは才能と訓練の隙間を活かすために敵の気質に触れることができる。4レベルの時点で、インヴェスティゲイターは移動アクションを使用することで、見ることのできる敵1体を調査することができる。そのようにするなら、インヴェスティゲイターはそのクリーチャーに対して、自分のインヴェスティゲイター・レベルの1/2に等しい洞察ボーナスを近接攻撃ロールに、同値のボーナスをダメージ・ロールに得る。この効果はインヴェスティゲイターの【知力】修正値(最低1)に等しいラウンドが経過するか、調査打撃でダメージを与えるかのいずれかまで持続する。ダメージ・ロールにおけるボーナスは精密さによるダメージであり、クリティカル・ヒットにおいて増加しない。
インヴェスティゲイターは同時に1体のみを調査戦闘の目標とすることができる。そしてクリーチャーがインヴェスティゲイターの調査戦闘の目標になると、インヴェスティゲイターが移動アクションでこの能力を使用する際に閃きを1回消費しない限り、24時刊が経過するまで同じインヴェスティゲイターの調査尖塔の目標にはならない。
調査打撃(変則)/Studied Strike:4レベルの時点で、インヴェスティゲイターはフリー・アクションとして、調査戦闘の目標に対して調査打撃を行うことを選択することができる。この選択は調査戦闘の目標に対する近接攻撃が命中した際に行い、これにより追加のダメージを与えることができる。ダメージは4レベルの時点で1d6であり、以後2レベルごとに1d6ずつ増加する(最大で20レベルにおける9d6)。調査打撃によるダメージは精密さによるダメージであり、クリティカル・ヒットにおいて増加しない。急所攻撃に完全耐性を持つクリーチャーは、調査打撃にも完全耐性を得る。インヴェスティゲイターが非致傷ダメージを与える武器(サップ、ウィップ、素手打撃など)を用いて攻撃を行った場合、調査打撃による追加ダメージを致傷ダメージではなく非致傷ダメージとすることを選択できる。インヴェスティゲイターが(通常通り-4のペナルティを受けて)致傷ダメージを与える武器で非致傷ダメージを与えることにした場合、調査打撃によるダメージも非致傷ダメージとなる。
インヴェスティゲイターは重要部位を見つけるために目標を見なければならないし、その部位に攻撃が届かなければならない。インヴェスティゲイターは視認困難を得ているクリーチャーに調査打撃を使用することはできない。
更に、インヴェスティゲイターの才能はこのクラスにこれら2つの能力の効果を高めてくれる。その中には、調査打撃に敵を衰弱させる状態を与えるものもある。
最後に、様々なシャーロック・ホームズの具現化がインヴェスティゲイターのインスピレーションを与えてくれたけど、創造的な感性の周りを飛び回るインヴェスティゲイターには多くの種類がある。アーキタイプをデザインする際、紙面の許す限り多くの基礎を補えるようにしたかった。本書で黒幕 / mastermind(部下の一団を使って操るインヴェスティゲイター)、幸運刑事 / sleuth(閃きの代わりに幸運 / luchを使用する刑事)、降霊術者 / spiritualist(世界の彼方から直感を得る探偵)、まだまだあるよ。
要するに、君がグループの中で一番賢いやつをプレイするのにあこがれがあるなら、インヴェスティゲイターを調査するのがいいだろうね。
Stephen Radney-MacFarland
Designer
Advanced Class Guide Preview: Investigator
元記事:http://paizo.com/paizo/blog/v5748dyo5lg6v?Advanced-Class-Guide-Preview-Investigator
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書きためてた三つ目はインヴェスティゲイタークラス紹介
ちなみに四つ目はまだ終わってません(どうでもいい)
戦闘以外の能力に主眼が置かれてるというのは、技能寄せのバードみたいな立ち位置なのかな
移動アクション消費でダメージが増え、一回だけダメージをさらに増やせるというのは結構強いような
#まあ、ローグ+アルケミストだからダメージが高いのはさもありなんなのかも
パラディンの悪を討つ一撃の変則版と考えると、なかなか強いように思いますねぇ
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