Illustration by Wayne Reynolds |
法の支配はそれを支持する者達の中でだけ力を持つ。この事実をクィン以上に知っている人物はほとんどいない。
ガルト / Galtに住む没落貴族の子として生まれたクィンは、両親の本名と住処を奪った混沌を忌み嫌う中で育った。家族は中流階級の薬剤師として隠れ住まねばならなかった。しかしクィンにしてみれば正規の店員として訓練を受けることができたし、両親が嘆くような上流階級の快適さも経験することがなかったので、本当に不便だということはなかった。彼が自国に対して不満だったのは住んでいる人が権力を持っていないということではなく、この種の気まぐれな与党が権力を持っているということだった。彼の同僚は嘘の告発を受けたり、裁判の支配に従うことを拒絶したりするのもしばしばだった――Gray Gardenerの性質が実情から全く外れたところにある宣告に言及しないのだ――。それが若いクィンをイライラさせた。
クィンが37歳のとき、病気の蔓延により両親が共に亡くなった頃、一触即発状態であった彼の怒りはついに頂点に達した。与党が適正な手続きにより、著しくルールを破った男に死を宣告した後に、クィンは自分の役割を超え、彼自身のやり方に則った調査を行った。その男性の無実に反論できないようにするためだ。議論を再開する彼の試みが困難になると、彼は死刑執行に先んじて夜に舞い戻りその男を開放した――ただGray Gardenerの巡回兵に飛び込んだのである。そこで引き起きた騒乱に紛れて囚人は脱走した。そしてクィンも、Gray Gardenerが彼の名前を叫ぶのを耳にしながら逃げることができた。
現在彼は自分の首に賞金がかけられたことを知り、クィンはタルドールの国境まで逃れた。しかし彼は全てを失ったにもかかわらず、自分が笑っていることに気づいた――ここに至って、この悲劇の中で、ようやく彼は今までの人生の中で見失っていた充足感を見出すことができたのである。政府の怠慢と腐敗にもかかわらず、彼は法を守り無辜なるものを守ってきた。法体系の外で活動することで、彼は正義の道へ向けてそれらを導く助けとなることができた。彼は更にそれを求めた。
そしてクィンの人生の新しい章が始まった。内海地域 / Inner Seaの国々を放浪しながら、彼は不公平な告発や権力の悪用に対する陳述に常に注意をはらっている。それらを見つけると、彼は自らその事件を調査する。その際、彼は真実を調べるために法を執行する代理人やThe Sleepessのような探偵と共同の有効期間を用いる。合法のシステムが公平なようであれば、公判に突然何度も参加し、宣誓証言を示し、被告人を守るような助言となるように努める。政府に腐敗を見出したなら、彼は直接介入して無辜なるものを守る。法を尊敬しているものの、人間が完璧ではなく、より共通の法を守るためにはこの地域の法を破ることが時に必要となることも彼は理解している。もちろん彼の介入を喜ぶ敵対者はほとんどいないのだから、クィンは自らの正義をなし、犠牲者がこれ以上の迷惑を被らなくなると確信できるやいなやその地を離れるのがいつものこととなっている。
クィンは愛想がよく紳士的だ。冗談をすぐ切り替えすし上流社会にも下流社会にもすぐに交わることができる。その分析に研ぎ澄まされた頭脳は驚くほどの論理と推論の冴えを見せる。彼は両親から学び自己学習を経た、錬金術のエキスの研究を好んで進めている。恐ろしい戦闘の最中には、彼は敵に自分の能力を過度に知られることがないよう、ソード・ケイン(仕込み杖)を用いる。この武器は敵が次に起こることを察することのない、最良の武器の一つだと信じているのだ。彼は友人に誠実で、全ての街につながりがあると感じさせることもしばしばだ。しかし長い間関わること、仲間にあけっぴろげにし過ぎることには慎重な態度を示す。彼の正義の戦いは、様々な権力を持つ組織には嫌われていることを理解しているのである。
中年半ばといったところだが、クィンはのんびりしようとする気配を見せない。彼は仲間にこう伝えることを好む。「男が世界を変えるのに必要なのはたった3つしかない。回転の早い頭、正義の心、それに上品なコートだ」。
James L. Sutter
Managing Editor
Meet the Iconics: Quinn
元記事:http://paizo.com/paizo/blog/v5748dyo5lg64?Meet-the-Iconics-Quinn
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出張中に書きためてた記事一つ目~
インヴェスティゲイターのクィンは正義の人ですね
仕込み付けを使う探偵格好いい!
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