2014年6月3日火曜日

エメラルドの尖塔の裏側、Lisa StevensとWolfgang Baurと共に

2014/05/30 金曜日

エメラルドの尖塔超ダンジョン / The Emerald Spire Superdungeonは今まで出版した中で最も大きなPathfinder Moduleで、これまで作り出したものの中で想像できないほどの記録になる。ほんの数週間でリリースされるので、本書に相応しい注目と祝賀を与えようと思う。160ページ、16階層(16人の異なる著者)、新モンスター8種、1~13レベルのプレイヤーに対応するに十分な物量に多様な謎。強調する要素がエメラルドの尖塔にはたくさんあるんだ!

私達はこの超ダンジョンがどれだけ曲がりくねっているかを全て把握することもできないだろう(それに楽しみを奪ったり、プレイヤーに超ダンジョンの秘密を自ら見出して欲しいしね)が、以後数週間、エメラルドの尖塔の秘密や素晴らしいイラストの紹介、超ダンジョン、インスピレーション、どうやって今までで最大のPathfinder Moduleを作り上げたかについて、いくつかおねだりをする記事を投稿する。

今週はデザイナーのLisa Steavens(1階の作者であり、たまたまPaizoのCEOでもある)とWolfgang Baur(11回の作者であり、Open DesignのCEO、また伝説に名高いTSRのデザイナーでもある)に誘導尋問をふっかけてみた。

 どのように「超ダンジョン」を定義したのですか? ご自身の個人的なゲーム史において、お気に入りのダンジョンもしくは超ダンジョンのご経験をされたのは何でしょうか?

Lisa 基本的にキャンペーン全体で取り組む探索が必要なものが超ダンジョンだと定義した。まあ、すくなくともキャンペーンの非常に広範な大部分を占めないとね。超ダンジョンとメガダンジョンの解説は御免被りたい。私の本ではこれらは全く同じだ。

お気に入りの超ダンジョンは、AD&D 初版のTemple of Elemental Evilだ。

Wolfgang 今までに必要としないほどの大きさを持ったダンジョンのことだね。つまり、1レベルから初めて、キャンペーン中ずっと潜ってる。Undermountainがマップとしては一番のお気に入りかもしれない。でもUnderdarkが超ダンジョンだというと議論が必要だろう。結局、キャンペーンがずっと地中で行われて地上の住人に頭を悩ませることもない。TrampierのイラストがついたGygaxのDシリーズで初めてであったUnderdarkが大のお気に入りなんだ。で、超ダンジョンへの愛は今も止まっていない。今もひとつプレイしているよ。Barrowmazeとよばれる保守的なやつをね。面白いし、相当命がけで、ルールも簡単だ。



Illustration by Ben Wooten
 穴が作成したエメラルドの尖塔超ダンジョンの階層はなんと呼ばれていますか? もしあるなら、その階層にあるテーマはなんでしょう?

Lisa
 私は一階に捕まった。そこは"塔の残骸 / The Tower Ruins"と呼ばれている。私はゴブリンに囲まれて遊びたかったから、CEOの権力を駆使してやれるだけのことをさせてもらったよ:)

"塔の残骸"は地上にあるダンジョンの一部だ。デザイン中、この頃随分私が注力しているPathfinder Onlineで実装しやすい階層にしたいと思っていた。私の望みはこの塔の遺跡がPathfinder Onlineにできる限り早く実装されることだ。オンラインゲームで、様々な敵がすでにほとんど組み込まれているからね。それから、時間があれば、同時に低層を拡張することもできる。

ここのテーマは基本的に以下の通りだ。この遺跡の階層でゴブリンが格好いいものを見つけたら何をするだろう? どんな狂気で彼らが料理したんだろう?

Wolfgang 私の階層は"ヤリックスの墓 / The Tomb of Yarrix"。非常にはっきりとしたテーマがある。全て、空間と時を超えた魔法的恐怖の墓場だ。そして一般的でない形状が埋葬されたままにすることを確実にする必要がある。それはいつだって問題であり、率直に言って、デザイナーは冒険者が今まで彼らを呼び出そうと思ったのかについて答える多くのものを持っている。

この階層は変わった遭遇の効果のために、少なくともわずかながら歪んだ空間と歪んだ時間を持つ。"ヤリックスの墓"には奇怪なしんクリーチャーと新エネルギーがいくつか存在する。それらの一つは、深魔術 / Deep Magicの呪文書といういささか婉曲的な方法で明らかになる。この墓にある財宝は旧式で明瞭でないものだ。不気味さと奇妙さを混ぜ合わせたものが存在し、この類いのテーマはBestiaryからはずっと外れているモンスター数体を持ち込むことで、簡単に表現することができる。

全体として、こいつは正気をぶち壊す面白さで、平均的な墓に対する感傷的なほどの気分転換となるだろう。

 エメラルドの尖塔の階層であなたが思いついたインスピレーションは何で、プレイヤーが外に追い出させたいとあなたが願うものは何でしょうか?

Lisa 信じるかどうかはともかく、私が作った階層のインスピレーションはクラシックD&Dのモジュール、Dragon Mountainから来ている。このシナリオでは、より大きいやつやより良い装備をしたPCより優位に立てる環境にいるコボルドが、パーティに恐怖を叩き込む小さいやつになることができている。これをゴブリンでやってみたかった。私の作った階層はほとんどの冒険者に対して、住人であるゴブリンたちがかなり優位に立てるように少々捻くれている。プレイヤーがこの箱の外で本当に考えなければならないようにしたかった。この煩わしいゴブリンを圧倒するために、筋力ではなく脳力を使って欲しかったんだ。

私の階層の中には、ゴブリンの心理もちょっとだけ顔をのぞかせた。君が手に入れる財宝は君の頭に傷をつけるだろう。彼らは変わり者だからね。でもなんであれその裏には物語がある。hpを持つ針山以上の存在としてゴブリンを肉付けできるよう、GMがこれらのちょっとした物語を持ち込んでくれれば嬉しい。
 Illustration by Ben Wooten


Wolfgang "ヤリックスの墓"はClark Ashton Smithの本と必然的に悪であることが運命づけられた司祭長を借り受けている。ここには古く恐ろしいものが積み込まれている。狂信者もいれば命あるものの世界を飛び越えた古代の邪悪もおり、歴史から脱落したカルトもある。でもその信奉者は今も隠れている余剰次元の怪物以上の存在をもたらす術を探している。歌われてはならない音楽が存在する。

この墓は偶然、Wasted West of the Midgardキャンペーン・セッティングにほぼ完全に適合する。これは他のインスピレーションの一つであり、この地域は古代のWalkerと次元的な仕掛けが封印されているからだ。ここには多くのクロックワーク / clockworkがいて、それは深魔法による時魔法に由来している。

"ヤリックスの墓"における遭遇の1つは、死にかける必要なく物事を恐ろしくするために、C. A. Smithの能力を振り返っている。それは巣の組なのだ…おっと、この遭遇のネタバレは止めよう。でもこれだけは言わせて欲しい。エメラルドの尖塔におけるこの階層でプレイヤーが1回も「えぁぁぁぁ」と言わなかったなら、驚きだね。

Lisa StevensとWolfgang Baurよ、捻れたゴブリンの最高峰、時空をねじ曲げる遭遇を送ってくれてありがとう! エメラルドの尖塔についてもっと話すことはあるが、残りは来週の投稿まで待たねばならない。少なくともそこでは、この超ダンジョンの「炎階」を見ることになる。多分ちょっとした欠片と一緒に。
Owen K.C. Stephens
Developer, Pathfinder Modules
Behind the Emerald Spire, with Lisa Stevens and Wolfgang Baur
元記事:http://paizo.com/paizo/blog/v5748dyo5lg5d?Behind-the-Emerald-Spire-with-Lisa-Stevens
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超ダンジョンちゃんと開発されてた!

ということで以前紹介のあっためちゃくちゃ贅沢なシナリオエメラルドの尖塔の紹介記事。

CEOや伝説のデザイナーが登場した今回

ゴブリン祭りとカルティスト? なんでダンジョン内にそんなのがいるんだという気もしますが
まあ楽しそうなので。。。

来週も情報が出てくるということなので、興味がある方はどうぞ~


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