さて、ここPaizo blogにて、Pathfinder Adventure Card Gameが半公開型のプレイテストに入ることを報告しよう。この"協力型デック構築ゲーム"(ただ、完全に協力型というわけでも、完全にデック構築型というわけでもない。以下に話す)は私が今までデザインしたゲームで最高のゲームだろう。このゲームについて、簡単に紹介していこう。
基本コンセプトは「1~6人のプレイヤーが協力する」。それぞれのプレイヤーはデックのカードや能力値の組み合わせで構成される、固有のキャラクターを持つ。ローププレイング・ゲームを遊ぶ人ならば、この能力値に親しみを感じるだろう――キャラクターは役割と、能力値や技能で定義される値を持つ。冒険に出向く際、このデックに新しいアイテムや仲間、武器、その他の素晴らしいアイテムを獲得してデックに組み込む。これにより探索を進め危機を乗り越えるのだ。そのうち、そのデックはあなたのキャラクターの個々の見栄えに合うものに個性化されていくことだろう。全ての冒険には無限に使用できるカードとデックで構成される。ゲーム・マスターはおらず、記録を取る必要もなく、説明的なセリフもない。ここには負荷なくロールプレイング・ゲームをしたい、私が望むもの全てがある。このゲームは1時間~1時間半でプレイすることができる。
これらのプレイテスト用カードは一面のみデザインされており、モノクロ印刷となっている。ゲーム終了時、カードのヘリは単純な灰色ではなく何かの色がついているだろう。だから現在"やばいオーガども / Them Orges Ain't Right"や"錆びたドラゴン亭 / The Rusty Dragon"といったイラストに上書きされているチャート類は、カードの背面に移動する予定だ。 |
どのようにしてここまで至ったか How We Got Here
1年前、Rian Sandがさほど検討の進んでいないデザインレベルの理論的な考えを、私のところに持ってきた。伝統的なRPGの振る舞いを模したカードゲームだ。しかしそれは多くの時間が必要で、管理が大変だった。私はこのシステムに現在のようないくつかの手法を考え、Rianの熱意と助力により私はこのデザインに真剣に向き合う時間をかけることにした。解決しなければならない問題は無数にあった――持続性、目標設定、ゲーム速度、などなど――そして私はなんとか、それらを全て解決した。
元々のゲームは新しい知的所有権となり、こいつがどれだけ素晴らしいかをはっきり言うことができなかった。VaillancourtとMatt Forbeckはこのゲームをとりわけ格好良いものにしてくれた。みんなもすぐに見ることができるだろう。はっきりといつどのようにとは言えないのだが、すぐだ。
しかし我々がこれを進めていくうちに、我々初となるライセンスを付与するゲームにやらねば奈良に事も考えていった。様々なアイデアを話し合ったが、Rianと私には選択肢は1つだけだった。RianはPathfinder RPGの大ファンで、そして私は…ああ、私はPaizoの大ファンなのだ。オーナーのVic WertzとLisa Stevensは我々に非常に寛大に接し、過去何年間の私の仕事(Harrow Deck、Kill Doctor Luckyカラー・エディション、Key Largoのアメリカ版)に尊敬の念を示してくれた。Lone Sharkは他の会社の物よりもPaizoのゲームを多くこなしており、もし彼らがこの私を追い回すことに興味があるなら、そのようになりそうだった。
GAMA Trade ShowでPublisherのErik MonaとChief Operating OfficerのJeff Alvarezと打ち合わせをした後、彼らは非常に興味を持ってくれた。Pathfinder Lead DesignerのJason BulmahnはGamestormでこのシステムの初めの未公開版を見て、称賛の言葉をたくさん向けてくれた。Jame Jacobs、Sarah Robinson、Wes SchneiderなどもいるレドモンドのPaizoチームに見せ、何週間か作業を行った。その後、これらの重い本による爆撃を受け、Paizoスタッフからの支援を得た。これでPaizo製品全てが共有されることになった。
Paizo監修の元、このゲームは成長と変化を続けていった。我が才能ある編集者Chad Brown、Paul Peterson、Gaby Weidlingは我々の前にある困難の度合いを理解してくれた。Pathfinderは大きい。Paizoは我々にゲームのテンプレートとして、"ルーンロードの復活 / Rise of the Runelords"アドベンチャー・パスを提供してくれた。つまりこのとてつもなく深く影響の大きい物語群を、わずかな単語とカードに会うコンセプトにまとめなければならないということだ。簡単ではなかったが、やってみて自分のシステムのあらゆる面をテストしテストしテストした。今ではかなり近いものになっているし、ずっと面白いものになってくれた。
コードネーム"アゲハプロジェクト / Project Swallowtail"として、PaizoConでこの元のままのバージョンを公開した。そしてもっと進んだものをGen Conで公開した。このゲームをもっと素晴らしいものにするため、Pathfinder Societyでのきびしいプレイテストに挑むことになった。様々なものを得ることができるだろうが、今はとても素晴らしいものに思える。時間が教えてくれるだろう。
ゲームの遊び方 How the Game Plays
冒険者のパーティを作るところから始める。プレイヤーそれぞれはヴァレロス / Valeros(訳注:ファイターを象徴する公式キャラクター、人間)、セオニ / Seoni(訳注:ソーサラーを象徴する公式キャラクター、人間)、メリシエル / Merisiel(訳注:ローグを象徴する公式キャラクター、エルフ)のようなキャラクター/カードを手に入れる。それらのカードはこのデックが意味するものを表している。ウィザードは武器より多くの呪文を持てるし、ファイターは呪文より多くの武器を持つことになるかもしれない。
アドベンチャー・パスを1つ選択する。そこにはいくつかのアドベンチャーが入っていて、それぞれのアドベンチャーにはいくつかのシナリオが入っている。一般的なシナリオではどんな悪役やその部下と(ひょっとしたら)出会うことになるか、どのような場所に向かうことになるのかを意味する。場所はデックを持ち、積まれたところからランダムに引かれ、悪役や部下と共に混ぜられる。引かれるまで、どこに悪人がいるかは分からない。
ゲームを通して、場所を探索し、モンスターと遭遇し、新しい武器やアイテム、呪文などを見つけていく。しかしこれは時間との闘いだ。アドベンチャー・デックは毎ターン1枚ずつめくられるカードが積まれている。敵を見つけ出し倒す前にアドベンチャー・デックを使い切ると、負けてしまう。キャラクター・デックを使い切ると、死んでしまう。
しかし死ななければ、キャラクターは成長していくだろう。デックに新しいカードを入れて能力と力を強め、新しいアドベンチャーに向けデックを再構築するのだ。このゲームの全てのシナリオを攻略したなら、本当に力のある冒険者となるだろう。
読んでくれてありがとう。みんながPathfinder Adventure Card Gameを気に入ってくれることを願っている。みんなが思っていることを見るのが楽しみでならない。
Mike Selinker
Pathfinder Adventure Card Game Designer
Mike Selinker on the Pathfinder Adventure Card Game
元記事:http://paizo.com/paizo/blog/v5748dyo5le0n?Mike-Selinker-on-the-Pathfinder-Adventure
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カードゲームの詳細来た~
"ルーンロードの復活"絡みで「またか!」と思うところもあれば、なじみの顔で安心する部分もあり。
前の記事で他のアドベンチャー・パスもやるよ! みたいなこと言ってたし、盗賊会議とかに広がっていくと期待
あーでも、やったことがある奴しかできないですねぇ
ゲームのルールは今ひとつぴんとこないんですが、まあプレイテストもあるしうまいこと回っていくのかな?
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