2012年7月18日水曜日

Pathfinder Battles Preview:輝け、狂気のダイヤモンドよ

2012/07/13 金曜日

 最初に、Pathfinder Battlesミニチュアの初めのセットであるHeroes & Monstersが、その年のGen Conのベスト・ミニチュア製品やEN World ENnie Awardsにノミネートされたことをご存じだろうか? 初めのセットでこのすばらしい出来映えを得られたことに我々はこの上なく誇りを持っている。今まで触れたことのある造形、塗装、パッケージの次元を超越したものを提供でき、次の年、Rise of the Runelordsセットがどのように表彰されるか非常に興奮している!

 しかしRise of the Runelordsセットの製品を完成させるためには、それぞれのミニチュアを適したものにしなければならない。そして――全く文字通りに――試作段階のいくつかのミニチュアを残す段階まで、我々の努力を避け続ける厄介者が、このセットには1体存在したのだ。

 Illustration by Eric Belisle

 こいつこそが、Rise of the Runelordsセットで最後に公開されるミニチュアだ。"シャイニング・チャイルド(輝きの子) / Shining Child"。彼は多次元宇宙の縁よりきた輝く来訪者の一種であり、ルーンロードの支配する時代、サーシロン帝国にいた古代のウィザードの命令を実行するために招来された。このクリーチャーはPathfinder Adventure Path #4で示した方法によってこのオフィスのお気に入りの場所に訪れている。そして我々は自分たちがこいつのミニチュアを作りたいってことを理解していた。

 このクリーチャーの最初の外見はJonathan Wayshakが描いたものだ。非常に豪華なものだったが、一方でとても抽象的で3次元のミニチュアの造形にすることは文字通り不可能だった(知っていると思うけど、それは光を起源とする来訪者だった)。Bestiary 2に"シャイニング・チャイルド"を加えたとき、我々はEric Belisleにこのクリーチャーのより物質的なバージョンを作り出してくれるように依頼した。それでいて薄気味の悪い光の効果を持ち別世界の存在で不気味なものとなるようにと。彼のイラストは上に掲載したとおり。これでそれまでの間の"シャイニング・チャイルド"の定まった外見を得るに至ったわけだ。

 だから新しいRise of the Runelordsアドベンチャー・パス記念版を支援するRise of the Runelordsセットで必要だったフィギュアの一覧を作り始めたとき、我々はにやにやしながらこのリストに"シャイニング・チャイルド"を書き加えた。結局のところ、このセットで透明プラスチックでいくつものミニチュアを追加するためにWizKidsと仕事をしてきており、こいつは半透明で生きた光で構成されているのだから、こいつはおあつらえ向きだと言えるだろう!

 わけないぜ!

 小さなプラスチックの人型を作る際に、本当に簡単ってことは無いんだと、その後に思い知らされることになった。特にプラスチックで演出を懲らしている場合なんかは。"シャイニング・チャイルド"をこのセットに加えると決めたあと数ヶ月で、こいつはあっという間に生産展望からもっとも難しいフィギュアになっていった。

 まだやったことのない人のために言えば"シャイニング・チャイルド"は小型サイズで、他のこれより大きなフィギュアよりも造形が少々難しい。それはまあWizKidsにすばらしい造形士がいたおかげで、大きな問題にはならなかった。最初の造形――こいつは私のメールボックスの暗き深部に消え去ってしまったが――、一つのコメントもなく楽々と承認された。それはすばらしいものだった。
 それからこれをどう塗装するかについて考えを巡らせたが、それからが本当の問題の始まりだった。この画像と別の姿をとるのだ。こいつは当然半透明で、完全に透明なプラスチックの土台から形を作り始める。いくらか紫色のハイライトも必要だ。そして黄色と金色の塗装を光の演出のために散らさねばならない。しかし十分シンプルにしなきゃならんだろう? あーそう、そしてこの光のような外見に、このクリーチャーの目と口も描く必要もあるんだった。問題なし、だろ?

 「"シャイニング・チャイルド"、我が存在の破滅」とタイトルのついたメールで、WizKidsの製品マネージャーは我々独自の塗装段階仕様に基づき、工場から3つ「選択肢」を送ってきた。


 ああ、そう悪くない。これらの写真はすばらしい造形からその名残を見ることはできるが、透明な演出は詳細を描くのが本当に難しかった。WizKidsはこのクリーチャーの髪にオパール色の塗装をして最善を尽くしたが、このミニチュアでは誰も幸せになれないと知っていた。WizKidsの製品チームと私はこのミニチュアに満足できないからだ。また、これを本当に"シャイニング・チャイルド"として売るには、イラストとあまりにも乖離があった。

 だから私たちはまた、外見の色から立ち戻り計画段階に帰ることにした。Belisleの元々のイラストを見て、白い土台にすることで透明なフィギュアを模倣できるというすばらしい仕事をしていることに気付いたのだった。だから工場にメッセージを送った。挑戦できるチャンスがあるよ?ってね。
 で、彼らはなんとか挑戦してくれた。


この時点で我々は正しい方向を向いていたと思っていたが、ゴールラインまでかなり離れたところにいた。このフィギュアは修正液に浸したように見えるし、顔は実際一歩交代している。こいつがこのセットにおけるコモンのミニチュアだということは知っていたが、こいつを恐ろしいほど醜いわけではないと言い切れるようにしたくて、私はWizKidsに、計画段階に戻すようにと告げた。
 この時点で、WizKidsの製品マネージャーは塗装指示を工場に伝えるのにうんざりしていて、大量のブランク・フィギュアの前に座ってそいつらを塗り始めていた。彼が私にこの写真を送ったときには、今まで我々が挑戦してきた全ての試みに最も近いものとなったフィギュアを扱う方向へすぐに方向転換をした。

 こいつはいままでよりずっとよいものに見えたが、直接見る必要があると思った。最後のミニチュアのブログ写真を比較すれば気付くと思うけど、写真はフィギュアを正確に反映してくれないこともある。時には、手の中にそのフィギュアを収めて判断する必要があるだろう。幸いにして(そして宇宙的一致の類によって)、WizKidsの製品マネージャーは私のアパートから10分ほど言ったところに済んでいた。だからこいつをこのセットのスケジュールを台無しにすることなく組み入れることができた。彼は個人的に完成した塗装原版の紹介をすぐにするために、私のところに立ち寄ってくれた。

 直接見てすばらしいと思ったし、これでようやく彼にこのフィギュアを製品に組み入れることを進めてもらうことができた。

 ということで"シャイニング・チャイルド"は"シャイニング・チャイルド"らしい姿、深みがある一方で透明プラスチックを活用されたフィギュアとなったわけだ。正直なところ、ふたを開ければこのセット全体で私のお気に入りのフィギュアの一つになっていた。

 でもねえ、こいつを作るのには本当に手を焼いた。だから私はこいつをこの不愉快な物語を最後に話すために、最後までとっておいたってわけさ。

 ありがとう、"シャイニング・チャイルド"。君が最後にやってきた最高の子供だって分かったよ。
 来週、我々は次のPathfinder Battlesセットへの旅を始めるとしよう:The Shattered Starだ!

Erik Mona
Publisher
Pathfinder Battles Preview: Shine On, You Crazy Diamond
元記事:
http://paizo.com/paizo/blog/v5748dyo5ldnr?Pathfinder-Battles-Preview-Shine-On-You-Crazy
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 いろいろあって翻訳おくれました~^^;

 時間も無いので特にコメントなしでアップします~

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