今回はゴラリオンの大晦日、"狭間の日 / Night of the Pale"のご紹介。
大晦日なのにお盆みたい^^;
役に立たないクロニクル・シートも翻訳しておいたので、気が向いたら使って下さい^^;
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元記事:http://paizo.com/paizo/blog/v5748dyo5lcy8?Night-of-the-Pale
Night of the Pale
2011/12/19 月曜日
"狭間の夜 / Night of the Pale"についてはPathfinder Campaign Setting: The Inner Sea World Guideの249ページに記載がある。これからその恐ろしいお祭り騒ぎの夜について教えよう。それは昨年死亡した幽霊がその家を通り抜けるのを人々が屋内で待ち続けるというものだ。
Creative DirectorのJames Jacobsは以下の"狭間の夜"に関する説明を書き下ろした。また、君がダウンロードしてPathfinder Society向けキャラクターに適用することのできる、特別のPathfinder Societyクロニクル・シートも準備してくれた。
Illustration by John Gravato
ゴラリオンの休日や祭日の全てが歓喜に満ちたものというわけではない。暗く邪悪なカルトや宗教の信者は、隠れてその儀式や祭事を執り行なう事が多い。その儀式や祭事には穏やかな社会に恐怖による震えを送りつけるような、残酷で堕落した行為が含まれている。研究者は"狭間の夜"――一年の末日、ゾン=クーソン月31日に伝統的に置かれる――がいくつもの邪悪な宗教に関連することに疑念を持っている。今では、このイベントに特別な関連を持つ教団はない。そのため、"狭間の夜"は毎年多くの者にとって楽しみに待たれるイベントとなっている。それが恐怖によるものであれ、ワクワクさせるものであれ。
"狭間の夜"では、昨年の間に死んだものの霊が世界中で現れ、生前に住んでいた家に訪れるためにやってくる。死によって分かたれた人の影でもいいから一目見る機会が与えられたと思うものもいるが、"狭間の日"は涙を誘う再開の時間ではない。伝承によれば、その幽霊が残したもののへの愛ではなく暗い衝動により戻ってこないようにするためのものだ。いつまでも残る嫉妬、終わらなかった論争、爆発しそうな復讐の欲求は、生あるものに苦しみを与えるため、"狭間の夜"に戻ってくる要因となる、と言われている。
多くの国では、この日の夕方には恐ろしい宴によって祝われる。そこで供される食事は墓場や死体、縁起の悪い場所の周りで獲れたものである。ある面では、この宴は似たような神経質な隣人たちとの関係をよくすることで、祝賀者の恐怖を和らげる手助けになる。しかし他の面では、この宴は破滅を最近死んだものたちの記憶として押しやることで、復讐しようとする魂をなだめるものだと信じられている。このような宴には死者に対するお気に入りの思い出を改変する効果もある。より明るく親しい記憶に基づく霊が近くにいることを思い出すことで、彼らが来ないであろうと信じているのだ。この宴は参加者に家へ帰る時間を与えるため、少なくとも深夜から1時間は続くのが常である。扉や窓を塩や他の宴の席から持ってきたアクセサリー(ドアノブや軒に吊り下げることができるため、杖のような形をした塩を振られたパンが好まれる)で飾り、悪霊から守護する。そして夜明けまでの間、寝室に隠れて過ごす。勇気ある若者や冒険者は自分を試そうと肝試しをしたり、単に伝統に逆らうスリルを味わおうとして、しばしば深夜以降もわざと宴の席に居続ける。毎年"狭間の夜"には深夜以降も宴にとどまり続けたものが行方不明になるという。その失踪が不満を抱いた住人が家から逃げ出す好機と考えたものなのか、野生の獣といったありふれた危険によるものなのか、あるいはその状況を活かして悪霊が犠牲者を連れ去ってしまったのか、のいずれかであろう。
"狭間の夜"の後に訪れる朝は新年の最初の日でもある――多くの者達は新年によってもたらされるものへの期待よりも、昨夜を生き残ったことを祝う。しかしこの日を祝うことによって、地元の人は一つの伝統に何者も縛られないと信じることを好む。もちろん、恐ろしい霊が1年という護られた扉をノックしてやってくることに対して、終わることのない恐怖は残ったままなのだが…
いつものように、次のお休みに批評や評価を通してみんなの考えを読むことを楽しみにしている。特に春分や秋分、夏至や冬至においては、コメントを読むことは私を非常にワクワクさせてくれる。
"狭間の夜"の恩恵をダウンロードせよ!
Mike Brock
Pathfinder Society Campaign Coordinator
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