2012年12月24日月曜日

夜の血:渇きを満たせ、その1

2012/12/20 木曜日


雪の多いこの年の休日の夜を、クランプス(訳注:Krampus、クリスマスに聖ニコラウスに同行する伝説の生き物)の傍らにいる何者かが通り抜けていく。今年最も長い夜を迎えるこの日、"Pathfinder Player Companion: 夜の血 / Blood of the Night"がやってくる。本書はヴァンパイア、ダンピール、ヴァンパイア・ハンターのプレイガイドである。真なる血の渇きを持つキャラクターをプレイしたいといつも思っていなかっただろうか? 幻想的で強力な実際のヴァンパイアをプレイすること(そしてそれがゲームでどのように表現されるのか)から、ダンピールのようにいささか程度の穏やかなちょっとした吸血種まで、"夜の血"はあなたにいくつものむごたらしい選択肢を提示する。しかしどのような吸血種があなた、そしてあなたのゲームには最適なのだろうか? "血の夜"はこの質問にあなたが答える手助けとなる。

 あなたのキャラクターに向けて、から始める

それぞれのPlayer Companionは"あなたのキャラクターに向けて / For Your Character"を第一章としている。これは見開きの2ページで、読者の質問に答え、焦点や話題に光を当て、キャラクターに向けた完璧な選択肢を見つける手助けをしてくれる。ここはスタート地点であり、特筆すべきは"GMに問うべき質問"の項だろう。

ここでの最大の質問は「このキャンペーンで、ヴァンパイアを含む恐ろしいキャラクターをプレイしてもいいかな?」だ。

お忘れなく、GMは自分のゲームで何が機能し何が機能しないかを調停するのだ。だからもしヴァンパイア的なものに汚されたキャラクターをプレイしたいと思ったなら、GMに離してゲームの居場所を見つけよう。もしヴァンパイア(とか他の強力な種族)は禁止、と言われてもまだ大丈夫! 他にも吸血種をプレイする多くの方法がある。実際、それこそダンピールが作られた理由だ。これらのキャラクターの1つを使用してもいいとGMが言ってくれるなら、それらはコア種族と十分公平に合うものだろう。ヴァンパイアを使ってもいいかという質問の回答がOKだったならなおのこと素晴らしい。重要な選択肢だけではなく、自分のキャラクターに関することを考え、プレイする新しい道についての扉も開いたことになる。

 だからあなたはヴァンパイアをプレイしている…

GMがヴァンパイアをプレイしていいと言ってくれたなら、最初に決めることは君に適したヴァンパイアの種類は何かを決めることだ。
Illustration by Denman Rooke
1. 血脈の決定:正面カバーの内側から、内海地域 / Inner Sea Regionで恐れられている4種の主要なヴァンパイアの概要を見ていこう。そのうちもっとも君に主張してくるものを1つ選択すること。これらそれぞれの章には、アンデッド・ハンターが何を使って彼らを見分けるかの情報が詳細に記されている。それがどこから来た存在で、どのような欲望を持ち、秘密を抱き、振る舞い、種族特性を持ち、そのほかいろいろだ。
  • 不可思議なキョンシー / jiang-shiについてもっと知りたいだろうか? 6ページをチェックしよう。
  • ドラキュラのようなモロイ / moroiで、伝統的なプレイをしたいだろうか? ページ8に跳ぼう。
  • より歴史が古く奇妙な存在を見たいか? ページ10のノスフェラトゥ / nosferatuを考慮に入れよう。
  • 風変わりで肉体を持つヴェータラ / vetalaに期待しているのか? 12ページに向かえ。
2. キャラクター作成:プレイしたいヴァンパイアの種類を選択したのなら、後数歩進みたいと思っていることだろう。
  • 通常通りキャラクターを作成する。おそらく1レベルのコア種族として作成するだろうが、特別事項についてGMと話をしておこう。
  • 関連するヴァンパイア・テンプレートを付与する(キョンシー、Bestiary3;モロイ、Bestiary1(通常のヴァンパイア));ノスフェラトゥ、Pathfinder Adventure Path #8;ヴェータラ、Pathfinder Campaign Setting: Inner Sea Bestiary)。
  • 能力に磨きをかけよ:ヴァンパイア種に応じた固有の特性(7、9、11、13ページ)から専門特技(16、17、28、29ページ)まで。2体のヴァンパイアが同じである必要はない。
3. 渇きを考えよ:22ページには渇きの新しいサブシステムを提供している。ヴァンパイアの血の渇き、グールの屍肉喰い、ゴーストの生命への渇望、その他いろいろだ。渇きは今までにないゲームの最前線にある、終わりなき不浄な欲望をもたらす。断つとペナルティをもたらすが、充足すれば新しい利益をもたらすのだ。

4. キャンペーンの詳細を加える:内海地域はヴァンパイアの繁栄に満ちた地だ。有名なヴァンパイアにはどこかでつながっているかもしれないし、欲望のままに振る舞うことをよしとする宗教もある。24、25ページを読んで学習しておこう。

5. 他の人とうまくやっていく方法を学ぶ:邪悪な夜の孤独なクリーチャーをプレイすることにしたのだから、協力し英雄的なゲームに頭を突っ込むのはありそうなことだ。14、15ページにPathfinderのキャンペーンでヴァンパイアをプレイすることの意味を示す入門書が記されている。すなわち属性を扱う示唆であり、他のプレイヤーにどのような興味を持ちうるか、そしてあなたとGMがキャンペーンを通して気にすべきこと。それはあなただけではなく他のプレイヤーも、忘れられない冒険に誘うことになるだろう。

6. 柔軟にいこう:Pathfinder RPGの基本思想がヴァンパイア的キャラクターをサポートするように作られていないことは明らかだ。だが"夜の血"に示されている道具を使えば、そしてGMと他のプレイヤーの協力しようという思いがあれば、あなたには他に類を見ないPathfinder体験が予定されているのだ。
 F. Wesley Schneider
 Editor-in-Chief
Blood of the Night: Sate Your Hunger, Part 1
元記事:http://paizo.com/paizo/blog/v5748dyo5leab?Blood-of-the-Night-Sate-Your-Hunger-Part-1
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 ヴァンパイアをプレイしたい人必見のサプリメント、Blood of the Nightの紹介。
  あれだけARGで種族増やしておいて、まだ増やすんですか先生!
 とはいえヴァンパイアは憧れますね~
  血の渇きで受けるペナルティが気になるところ
 これがかなり厳しければ、常時血を断っているヴァンパイアをプレイするのも熱いかも

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