2012年5月9日水曜日

クロアチア、ボスニア、スロヴェニアのPathfinder Society(あるいは南西ヨーロッパの呼び声)

2012/05/07 月曜日

 先月我々はデンマークと、デンマークにおけるPathfinder Societyを発展させようとするVenture-Captain Diego Winterborgの努力に焦点を当てた。今回は南西ヨーロッパに目を向けてみよう。クロアチア、ボスニア、スロヴェニアのPathfinder Societyに関するVenture-Captain Zrinka Znidarcicのレポートは、私を非常に楽しませる読み物であり、読者も何かしら楽しみを見いだせると思う。

 3つの異なる国(そのうち1つはヨーロッパ連合に属している)を含む唯一の多国籍地域のVenture-Captainになることは非常に面白い。しかしそう、Pathfinder Societyができてなんとか9ヶ月が過ぎ、すでに大荒れの状況だ。私が話せることから、Pathfinder Societyは続き発展していくと約束する。
 地理的に言えば、クロアチアは北西からスロヴェニア、南東からボスニアとヘルツェゴヴィナに押された、本当に小さな国だ。クロアチアの首都はザグレブ。ここがこの3国をまたがるPathfinder Societyの基盤である。
  全ての始まりは他の地域と同じだ――身内のグループと情熱あふれるGM。私は1996年にゲームを始めた。何年もゲームをして過ごした後で大学を卒業して故郷に戻り、ファンタジー・ロールプレイング・ゲームのGMをする人を探そうとした。そしてゲームに詳しくなるための唯一の方法は前に進みGMになること(いつもの私の性質とは真反対)だと気づいた。私は2003年にGMとしてのキャリアを始め、Pathfinder Roleplaying Gameが登場するとすぐに、Pathfinder Adventure Pathをプレイするために全てのキャラクターを置き換え振り返りもしなかった(我々はこの日には、今でもこのゲームを行なっている)。
 当時クロアチアのファンタジー・ファンには、2つの代表的なゲーム・コンベンションがあった――Sferakon(1979年に設立された、クロアチアでもっとも古いコンベンション)とIstrakon(2000年設立)である。ある時期にSferakonはRPGイベントを運営していたが、2002年からは行わなくなった。ほとんどの人々は身内のグループでかなり満足しており、公式運営プレイはほとんどなかった。
 ほとんど取り扱いのないゲームショップ2つ――1つはその仕事を主として起きない、もう一方は何度か店長が替わりRPG書籍の取り扱いをやめてしまった――を除いては、地元にはRPGのサポートがなかったのだ。
 この地域はいずれもうまくいっているわけではなかった。北方の隣人スロヴェニアではいくつかのゲーム・コンベンションが行われていた。しかしそれらは本当に根付いているとは言えず、個々の身内のグループにほとんどなっていた。ボスニアとヘルツェゴヴィナは、私が知っている限りRPGプレイヤーにほとんど制圧されていない国だ(もしそこに住んでいてPathfinder Societyの運営に興味があればメールを送ってほしい)。
 しかしいろいろなことが起こった。デモ・シナリオを2卓使用した、Istrakon 2010におけるPathfinder Society Roleplayngのレクチャーは興味を引かれ、Istrakon 2011ではそれなりの数のプレイヤーを得ることができた。8月の終わりには我がVenture-LieutenantであるMaja Skvorcと私は、親しい地元のゲーム・ショップであるCarta MagicaでPathfinder Societyの初めのイベントを告知することができた。そこで何が起こったかをご覧に入れたかった。最初のゲーム・デイには20人を超える人が訪れ、Pathfinder RPGとザグレブにおけるPathfinder Societyに本当に興味を持つ人がいるのだと言うことが明らかになったのだ。
 現在もCarta Magicaを毎週の定期セッションに使用しており、基本的に3卓(12~16人のプレイヤーが多い)を数えるに至っている。高レベルキャラクターは依然として少数派なので、1卓を彼らのために割り当て始めた。プレイヤーの変化に応じて、我々はすでに70名以上の人をスケジュールしたイベント用にWarhorn.netに登録している。ほとんどのプレイヤーが20代中盤かそれより若く、GMは我々が行ったことも新しい人が行ったこともあることは興味深い点だろう。実際、ほとんどの活動的なGMはテーブルトーク・ロールプレイング・ゲームをPathfinder Societyで初めてプレイしたのだ。
 ザグレブではそれまでの間、2011年に作られたSRP(Section for Roleplay)と呼ばれるグループがAna RajnerとBozo Spoljaricによって作られた。これはあらゆる種類(卓上やLARP…訳注:ライブ演劇型ロールプレイ)のロールプレイング・ゲームをプロモーションやプレイできるようにすることを目的とした最初の集団である。毎週の定期レクチャー(Pathfinder RPGは彼らの最初の公演となる)の傍ら、彼らは2~3ヶ月ごとに組織Game Dayも始めた。これはクロアチアのPathfinder Societyがプレイヤーの大部分を引きつけた場所である。今までのところ、このようなイベントを3つ開催し、より大きな成長が約束されているように見える。
 もう一つの団体はIgranje.orgと我々が呼んでいるものだ。こちらは卓上ゲームを第一義としているわけではないが、こちらもPathfinder Society Organized Playを場所代完全無料で提供する予定だ。
 昨年のうちにどのように卓上ゲームがクロアチアで広がっていったかを見ていくことは本当に驚きに値する。そして願わくば、これがただの始まりであればよいのだが。
 Istrakon 2012では最初の複数プレイヤーセッションである、"影のロッジの一年 / Year of the Shadow Lodge"を開催し、これが強力な組織運営型ゲームを含んだ最初の大きなコンベンションとなった。2日に渡り12卓が成立し、大きな成功を収めた。
 今年、Sferakonは4/26~29のEurocon 2012の開催地となった。文字通りのコンベンション――全く定まったゲーム・プログラムがないことで知られている――として、Pathfinder Societyは最古のクロアチアのコンベンションで偉大なスタートを切った。最も重要なこととして、スロヴェニアのプレイヤー・グループの一つが3日全てで参加してくれたことが挙げられる。彼らはPathfinder Societyをスロヴェニアで成長させることに非常に前向きで、そこで最初のPathfinder Societyイベントを行う計画をすでに進めている。
 将来は明るく、ゲームは人々が趣味に回帰している以上に広がり続けると期待している。2つの新しいコンベンションが告知された。1つは今夏サラエヴォで、もう1つは今年の11月にスロヴェニアで開催される。これは自らの拠点の外でPathfinder Societyを開始する人を増やす素晴らしいチャンスになるだろう。
 最後に、忙しい仕事を引き受けていくれるGMみんなに、Pathfinder Societyに無くてはならないプレイヤー全てに、そして私の愛する趣味を共有する助けとなってくれた運営者のみんなに、本当にありがとうの言葉を送らせてほしい。特に我々が信奉してやまず、この奇妙で小さな地域にチャンスを与えてくれたMikeよ、本当にありがとう。

 もし君が他の国にいてVenture-Captainがおらず、Zrinkaがやってきたように素晴らしい仕事を成し遂げることができると思うなら、何枚かの写真とともにその地域のPathfinder Societyプレイについて記し、どうか私に送ってほしい。

Mike Brock
 Pathfinder Society Campaign Coordinator

Pathfinder Society in Croatia, Bosnia, and Slovenia (or South Eastern Europe Calling)
元記事:
http://paizo.com/paizo/blog/v5748dyo5ldec?Pathfinder-Society-in-Croatia-Bosnia-and
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今月は南西ヨーロッパ。

やはり身内セッションが主となるのはどこでも一緒なんでしょうね。

JGCとかFEARコンとかDACとか、日本でもいろいろありますが、
公式セッションが広がるようにしてきたいもの。
# つーても、身内セッションは面白いですからのう…

Pathfinderを広めるためにも、まずはDAC愛知向けのシナリオ整理しなくちゃな…

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